♪もう10年以上経ってるから。

 時効でしょう。
 名前は伏せて文面通り書いちゃいます。
 でも、それをどうこういうのではなく・
 それを今みてどう思うか。
 冷静に。

♪手紙1(○○ちゃん→私)2年生

 去年はお互いに大変だったね。
 でも、○○君(私)はちゃんとサッカー部
 にも復帰してサスがだなぁって
 思ってます。私もこれから精一杯
 がんばってみんなに追いつこうと
 おもいます。あなたもがんばって
 下さい。・・・なんて図々しいですか

  From ○○ちゃん。

♪手紙2(○○ちゃん→私)3年生

 もう卒業なんて早いね。
 3年でまた同じクラスになるなんて
 死ぬほどビックリしました。
 これからもがんばってますます輝いて下さい。
 私もがんばります。

  From ○○ちゃん。

♪。。

 今思えば。。
 ここまで素に近い気持ちを書いてもらった
 ○○ちゃんのこと。

 実はここまでの意思表示があったなんて全然
(というか今日、その手紙を見るまで)気付か
 なかった私。異様にアホですね。。・

 その時、あんまり詳細に覚えていないけど。
 きっと、サッカーで怪我をして強烈に落ち込んで
 いた私を励ますためにこんな手紙をくれたんだ。
 (友達として)。。
 なんて思ってたと思う。

 無言になります。鈍感。

♪○○さん(別人)→私

 ○○さん(別人)は高校時代、私が想いを寄せた
 人です。

 −どうでもいいんですけど。。。

 ○○さんの手紙。
 異様に注釈が多いんです。

 手紙中にそれを匂わす表現。。。
 ・(指印とともに)ここが重要
 ・こういうこと→○○○○だっていうことが
         アンダーラインを引いた上に
         注釈としてかいてある。。
 ・どうですか(○○だと思っていますが)
 ・考えてみてください(○×を答えてください)
       等。。

 要は。。。「鈍い」ってことですか
 いきなり苦笑いです。

 「とどめの一言」

 こんなに言っておいた挙句。。。
 最後に「文の意味わかります? わけがわかん
 ないんだったらごめんね」(涙) 

 そんな、トロかったんかい!!
 「そうじゃ!」(心の叫び)

♪メチャクチャ。。。

 好きだったんでしょうね。
 全部残ってる。
 彼女とのやりとりが。。

 高校1年生の後期。
 室長、副室長になった二人。
 完全に凸凹の関係だったけど、迷コンビが結果
 的に味となってその時のクラスは同学年的には
 とても味わい深いクラスになったんでしょう。

 なんとなく懐かしい。
 なんとなく切ない。

♪原文のまま

 To ○○くん

 体の具合はどうですか?

 部屋まで行かずに、こうして看護婦さんに頼んで

 届けていただきました.

 一日も早く学校にいけるといいね.

 では....

 また学校で...

 さよなら

 From ○○

♪これは。。1

 実は高校3年生の春にもらった手紙
 高校2年生の冬。
 私は彼女に告白した。
 けれど、答えは。。。

 出会いは高校1年生の秋。
 上期は全然意識していなかった人。
 サッカーに明け暮れた私が下期にたまたまクラス
 委員を決めるときに室長になって、そのときの
 副室長が彼女でした。

 基本、サッカー全開の私と帰宅部の彼女。
 完全にライフサイクルも価値観も合わずかなり
 ぶつかることが多かった当初。 

 でも、ただの帰宅部じゃないこだわりや芯の太さ
 に魅せられいつしか好意を寄せた私だった。。。

 実は中学時代の彼女のことを聞いてさらに惹かれ
 1年生は喧嘩をするけど普段は仲のいい仲間に。
 いまでもなつかしい。。

♪これは。。2

 そんな私はやっぱりサッカー少年(当時比)
 朝から晩までサッカーに明け暮れた。
 2年の夏。念願のレギュラーポジションを。
 高校総体の三重県予選のベスト8の試合で獲得
 した。いまでも覚えてる。敵地での戦い。

 後半始まってすぐ。
 0−0で折返し、後半優勢になった時。
「接近戦では分が悪いからロング(シュート)で
 狙え」という指示を獲てディフェンシブにつなぐ
 サッカーから大胆にサイドチェンジするように
 戦略を変更。

 後半10分ごろ、なんでもないパスカットから
 反対側の攻撃選手にロングパスをフィード。。
 
 と、その瞬間!!

 後ろからボールではなく私の足に向けだされた
 足が、ちょうど「膝」を後ろから蹴る。。。

 気が付いたときはチームメイトにフィールドの
 外に運ばれた後。

 「大丈夫、戻ります」っていって立とうとした
 ら、そのまま倒れてしまった。。

 病院へ。。

 左足、半月盤断裂、後十字靭帯断裂
 右足、足間接断裂。。。
 サッカーはあきらめてください。とのこと。。

 全てが真っ暗になった。

♪これは。。3

 そんな中、何をやっても気が入らない私をみて
 励ましてくれた女の子が2人いました。
 一人は最初の手紙の子。もう一人は副室長。

 正直最初の手紙の子は目に入らなかった。
 副室長の子の声もかろうじて。
 それだけ、失望が強かった。
 でも、徐々に副室長の子の存在が大きくなって
 きたのはそのころでした。

♪これは。。4

 1回目の手術を終え、医者からは絶対にサッカー
 はダメ、といわれたけれど、もちろんあきらめ
 きれず。。再びトレーニングを始めたのでした

 そして、もらったのは最初のメール。
 サッカー部にもどった私。
 メールをくれた彼女は実は、私とほぼ同時期に
 大変な手術をして復帰してきたころ。
 それだけに共感するところは多かったと思い
 ます。

♪これは。。5

 そんなことに気付かず私は復帰した喜びと
 彼女との想いを抑えきれず。。冬に告白した
 のでした。
 でも結果は。。。

♪これは。。6

 運命。世の中はそんなに甘くない。
 彼女にもふられ。。
 忘れようと復帰に向け我武者羅に努力。。
 
 しかし結果は再び大怪我。
 今度も右足足間接断裂。。再手術に。

 しかも手術直前に麻酔が体に合わず危険な状態
 になり、手術も緊急中止。
 医者に「もう直りません。年を経たら再び障害
 になると思いますが生活に支障はでません。
 ただサッカーはあきらめてください。」
 
 最終宣告です。

 気丈だったつもりでしたが看護婦さんや先生、
 親がいる前で大泣きしたことを覚えています。
 切ない思い出です。

♪これは。。7

 落胆した私を見て、サッカー部の誰かが彼女に
 事情を伝えてくれたのでしょう。
 でも、いきさつ上直接合いにくい。。

 で、こんな手紙をくれたんでしょう。
 いまでも切ない手紙です

 また、なんともいえない感情が年甲斐もなく
 甦ってきました。

 本当に好きだったんだな。

♪おち。

 実はそれでおしまい。となったのではなく
 私に2回だけ。彼女はチャンスをくれたのです

 1回目は3年生のバレンタインデー
 思いがけない場所によびだされ。。
 受取ったチョコレート。
 でも、目をあわせられなかった
 何もいえなかった。
 なんと2人きりで無言で4時間
 言えた言葉は「何で」だけ。
 ばかな私です

 2回目は卒業式の後。
 突然彼女から初めて電話をもらって。
「今日で最後だね。ホントにこれで終わり
 なのかな」って電話。
 結局なにもいえず。

 なんで簡単な一言が言えなかったんだろうって。

♪いえなかった一言

 封印されていた思い出。
 時効だから全部かいちゃいました。
 こんな想い、あったんだな。

「好きです。離れたくない」

 そんな気持ち。大切にしたい。
 今までも。そしてこれからも。

 簡単な言葉なのにね

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